ほんやくコンニャクkintone味 ~ kintoneに翻訳機能を!

みなさんこんにちは。プロジェクト・アスノートの松田です。

誰もが一度は憧れたことがある、ドラえもんのひみつ道具。僕も小学生のころ、コミックスを何度も何度も読み返しては、夢の世界に浸っていました。
そして今、21世紀。
業務で外国語を扱う機会も多くなりました。英語にいまいち自信がない人にも、さまざまな翻訳サービスが充実してきており、ドラえもんのようにわたしたちを助けてくれます。今回は、コンニャクではありませんが、kintoneで外国語を取り扱う際に便利なTipsを紹介します。

Google翻訳をkintoneで使う

kintoneを使うメンバーに外国人がいる場合や、海外の取引先や関連会社とのやり取りや情報共有などで、外国人メンバーと一緒にkintoneを使う機会が増えてきました。
このような場合、kintone内(または該当するスペースのなか)の公用語を英語にする、というケースが一般的です。
しかし、日本側で情報を共有したいメンバーの中には、英語があまり得意ではない人もいるでしょう。
そんな場合に活躍してくれるのが、ネットの翻訳サービス。

海外のサイトを読むときの手助けとしていつもお世話になっているGoogle翻訳をkintoneでどうやったらうまく活用できるか検証してみました。今回はよりシームレスにGoogle翻訳を使えるように、ブラウザーはChromeを使った方法になります。他のブラウザーでも拡張機能等で同様に使えるようになるかもしれません(未検証)。

レベル1:まずは普通に翻訳してみよう

このようなアプリを用意しました。フォームに設置したフィールドは、次の3つ。フィールドの種類でどのような違いがあるかを検証するために、文字入力をするための3種のフィールドを置いてみました。

  • 文字列(1行)
  • 文字列(複数行)
  • リッチエディター

英語圏のメンバーが記入したというケースで、サンプルとしてUSAのKintone.comのブログ記事から引用させていただきました。(引用元:https://blog.kintone.com/business-with-heart/the-rise-of-the-empowered-citizen-developer-is-it-possible-without-it

さっそくChromeの翻訳機能で翻訳してみましょう。
通常のネット翻訳は、翻訳したい文章をコピーして、翻訳サイトに貼り付けることが多いですが、Chromeの場合はもっと簡単にページを翻訳することができます。
画面上で右クリックして表示されたメニューから、「日本語に翻訳」を選択します。(設定によっては別の言語になっているかもしれませんがそのまま選択してください)

Chromeで右クリックメニューから翻訳機能を選択する
kintoneのレコードが日本語に翻訳される

上の図のように、通常のWebサイトと同様に、翻訳された文章を見ることができます。
これだけでも、英文で書かれた内容を理解する助けには十分ですね!

アドレスバーに表示されるアイコンから原文表示や言語の変更が可能

この状態では、見た目が翻訳されただけですから、kintoneに保存されているレコードのデータは元のままです。再読込をするか、アドレスバーに表示されたアイコンのメニューから「原文のページを表示」を選択すると、元の表示に戻ります。

レベル2:一覧画面でも翻訳できる!

kintoneもWebサイトの1つなので、当然どの画面でもGoogle翻訳機能を使うことができます。

一覧表示画面でも同様に翻訳される

上の図のように、一覧画面でも翻訳は可能で、マウスをフィールドに持っていったときに表示される詳細内容もきちんと翻訳されています。

レベル3:レコード編集中でも使えるぞ

さてそれでは応用編です。
レコード編集画面で試してみましょう。このサンプルアプリには、文字列(1行)、文字列(複数行)、リッチエディターの3種類のフィールドがあります。
レコードの編集画面でGoogle翻訳を起動してみました。

レコード編集画面(翻訳前)
リッチエディターだけが翻訳される

なんと、リッチエディターのフィールドに記載された英文は翻訳されましたが、文字列(1行)と文字列(複数行)のフィールドの場合は、英文のままです。
どうやら、

編集中に翻訳されるのは、リッチエディターフィールド。
文字列(1行)、文字列(複数行)は翻訳されない。

ということのようです。
面白いのはこのあとです。この翻訳された状態のままでレコードを保存してみましょう。

翻訳されたままで保存される!

なんと、翻訳された日本語の文章がそのままレコードに保存されました。
編集中に翻訳された文章は、そのまま修正したり、追記したりすることができますので、Google翻訳の不十分な箇所を直したりすることができますね。

翻訳の対象言語は、英語以外にもGoogle翻訳が対応しているものであれば、相互の翻訳が可能になります。
下の例は中国語のサンプルです。(引用元:https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/zh/news/130495/)

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